Webデザイナーはブラックが多いです【Web業界の闇】

 

Webデザイナーはブラックが多いです【Web業界の闇】
私はWeb制作歴10年です。
Web制作会社にも5年勤めていました。

Webデザイナーになりたい人や経験浅めの人。
ウェブデザイナーという響きが、横文字でカッコイイと思ってしまっている人。
Webデザイナーの実際の状況って気になりませんか。

私の今までの経験から、Webデザイナーが華々しいだけの職業ではないことや俗にいうブラック企業が多いことなど、リアルな話をまとめてみました。

経験者の方は、「あるあるー!」と笑って流せるかもしれませんが、未経験者の夢はぶち壊す自信がある内容になっています。
いろんな意味で参考になれば幸いです。

▼読んでほしい人
  • Webデザイナー経験者
  • Webデザイナー未経験者
  • Webデザイナーの経験浅めの人

Webデザイナーはブラックが多い

Webデザイナーはブラックが多い

そもそも『ブラック企業』の定義とは


そもそも『ブラック企業』の定義とは

ブラック企業の定義をまとめました。

  • 長時間労働・過重労働
  • 休日が少ない・有給が取れない
  • 給料が低い・最低賃金を下回っている
  • 残業代が出ない
  • 従業員の入れ替わりが激しく離職率が高い
  • 募集要項にやる気や情熱の言葉が多い
  • 上司や社長は絶対のトップダウン
  • パワハラやセクハラの横行
  • 精神論、根性論がよく出てくる

私が経験してきた会社は、ほぼあてはまるのが怖いところです。
これだけ見ると恐ろしい並びですね。

一つ一つ、あてはめて説明していきます。

長時間労働・過重労働が多い

長時間労働・過重労働が多い
長時間労働・過重労働が多いです。

Webデザイナーは長時間労働になりやすいです。
原因は3つあると思います。

  • 職人気質
  • 未経験者ほど長時間労働になりやすい
  • 初心者のころの長時間マインドから抜け出せない

Webデザイナーは、職人気質なところがあります。

職人は妥協をしませんよね。
Webデザイナーも同じで、デザインに妥協をしない人が多いです。
時間に制限をつけないといつまでもデザインし続けてしまう人が多いです。
もちろん、好きでやっている人もいるため、苦ではないかもしれないですが結果的には長時間労働になってしまいます

初心者の頃は、長時間労働になりやすいです。
全く同じデザインを作る場合
ベテランのかかる時間<<<<<<初心者のかかる時間
ですよね。

初心者のほうが同じデザインでも時間がかかります
ボタンデザイン一つとっても、ベテランは数分でできるものが、初心者だと数時間かかったりするものです。

しかし、それを会社が
「はいはい、そんなに時間がかかったならそれだけの時給分あげますね。」
としてしまうと、会社として成り立たないわけです。
おそらくすぐに会社はつぶれてしまうでしょう
クリエイティブ職では、仕方ないことなのかもしれませんが、それをまかなえるだけの体力がある会社が少ないことはたしかです。

初心者のころの長時間労働マインドから抜け出せない
初心者のころに長時間労働が染みついた人は、ベテランになった時に、長く働くことが普通になってしまっている人が多いように思えます。
私の感覚では、一種の宗教かな?と思うくらい長時間労働に抵抗がない人が多かったです。
私はもともと別の業界でしたので、それを強く感じたのかもしれません。

休日が少ない・有給が取れない

休日が少ない・有給が取れない

休日が少ない・有給が取れないです。

Webデザイナーはなによりも納期優先です。
休日出勤を余儀なくされることはあります。

これは単純にスキル不足なこともありますが、そもそもスケジュールの組み方に無理があったり、クライアントの確認作業が遅れてしまうことにより、しわ寄せがWebデザイナーにくるというのが原因です。
何とかできるこはありますが、何ともできないことも多いです。

有給もとりずらいことが多いです。
もともと、残業の多い職種です。
そもそも時間が足りていないわけなので、有給はとりずらいです。

有給をとる場合、少人数であれば自分の仕事やってくれる人はいませんし、大人数になると他人に迷惑をかける形になります。
そのへんの連携がうまく取れている会社は少ないように思えます。

給料が低い・最低賃金を下回っている

給料が低い・最低賃金を下回っている

給料が低い・最低賃金を下回っています。

これは、特に初心者のころに多いです。

なぜなら、初心者のころはそもそも戦力になりません
会社としては、稼げない人材に給料を払うことになるので、あまり良い思いはしていません

なので、初任給20万以下というところもざらにあります。(地方談)
一度ひどいところで、14万というのを見たことがありますが、あれは正直異常です。

その割には、拘束時間が長いため、給料を時間で割ると最低賃金を割っているでしょう

しかし、ベテランになるにつれて、賃金の交渉はできますので上げることは可能です。
そのまま、ダラダラやっててもなかなか賃金は上がりませんので、どんどん交渉していくことが重要です。

残業代が出ない

残業代が出ない

残業代は出ません。

一部の大手を除いて、ほとんどの会社で残業代なんてでません。

理由は、できない人ほどデザインに時間がかかる傾向にあるということ。
経験値が低ければ低いほど、残業が増える傾向にあるため、そこに残業代を出してしまうと、会社がつぶれてしてしまいます。

そのため、残業代が出る会社がほぼないです。

Web業界全体でそのような風習があるため、「業界柄、残業が出ないことが多いよ」と言われるとなんとも言い返せないことが多いです。

従業員の入れ替わりが激しく離職率が高い


従業員の入れ替わりが激しく離職率が高いです。

これは、すごくあります。
手に職をつける職業のため、どの会社でも働けるという強みがあるからです。
そのため、転職の多い職業になります。

むしろ、同じところにい続けてもあまり給料が上がらないです。
転職で給料を上げていくような流れがWeb業界にはあります。

そのせいか、従業員の入れ替わりが激しいです。
ただ、経験者がぐるぐる回っているイメージなので、現場としてはさほど問題がなかったりします。
しかし、会社としては、離職率が高いことで採用費用がかかります。
その結果、給料が低くなる原因にもなっているのではないかと思います。

逆にいうと、復職しやすい傾向にあります。
手に職をつけているため、実績があれば転職は容易になります。
一度休業する必要のある女性などには向いてるとも言えます。


上司や社長は絶対のトップダウン


人数が少ないためトップダウンが多いです。

全体の指揮を社長やそれに近しい人が自らとっていることが多々あります。
それは、人数が20人以下の会社が多いため、社員は目の届く範囲にいるからです。
時折なぞトップダウンが降りかかってきます

「これ明日までにできる?」
「自社でサイト作りたいんだけど1ヶ月で作って」
「自社製品考えて」

などです。

トップダウンは時には大事だと思いますが、現場の状況を見ていないため、トラブルになりやすいです。

パワハラの横行

パワハラやセクハラの横行

パワハラやセクハラは多いでしょう。

よくある勘違いだと思うのですが、『アットホームな会社』の解釈違いです。

「社員は家族だ!」と豪語する上司がいますが、社員は思っていません
これはドライにとられるかもしれませんが、実際そうなんです。
給料支払われなければ、会社行きませんよね?
つまり、そういうことです。

勘違いしている上司は、「アットホームな会社だからお願いは聞いてくれよな」みたいな雰囲気で指示してきます。

ド直球に、「できないんだったら残ってやれ」っていうのは今のご時世少なくなってきてるかもしれませんが、そういうソフトなパワハラはけっこうあります

精神論、根性論がよく出てくる

精神論、根性論がよく出てくる
精神論、根性論がよく出てきます。

多かったのが、「頑張ればなんとかなる」という考え方です。
「できないことをできないって言わないで、できるように考えてほしい」

気持ちはわかるのですが、例えば、この言葉を金曜日の定時より後に言われて、今週までに何とかしてほしいと言われたら、残業するか土日にでるしかないですよね。
現場を見ずに、選択肢のない状況でなぞの精神論がでてくるのです。

頑張る=長時間労働 につながることが多いですね。

また、毎日朝に社是や社訓唱和させるなぞの風習もあります。
いまだにこういう会社もあるみたいですね。

言い方悪いのですが、一種の奴隷制度のような感じです。

さいごに


この記事だけ読むとWebデザイナーなんてなるもんじゃないなと思ってしまう人もいると思うので、一応弁明しときます。

全てが全てじゃないです。
首都圏付近の会社には良い会社も多いです。
地方に行けば行くほど、ブラックの傾向があるイメージです。
少しでもいい会社に巡り合えるといいですね。

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