Web制作の見積もりの作り方まとめ【経験者が1から教えます】
私は、Web制作歴10年です。
Web制作の見積もりは1000枚以上つくった経験があります。
Web制作の見積もりで、困ったことはありませんか。
いきなり見積もりをまかされてしまい、作り方がわからない。
そんな人のために、Web制作の見積もりを考え方から全てまとめます。
営業さんにはもちろん、Webディレクター、Webデザイナーで見積もりを作る必要のある人の参考になれば幸いです。
▼読んでほしい人
Web制作の見積もりは、ずばり工数計算です。
工数計算というのは、『今からやる作業がどれだけの時間がかかるか』を導き出すことです。
Web制作というのは、 自分で作ってしまえば原価がほぼかかりません。
データを作って売っているので、当たり前ですよね。
利益率は100%になります。
多くの業種の場合は、利益率を40%は割りたくない!や30%以上は保て!と必死でやっているのですが、そうかんがえるとWeb制作の利益率は抜群に高い業種なのです。
じゃあ、どこにお金がかかっているの?という疑問がわいてきます。
それは、ほとんどが『あなたの人件費』です。
細かく言えば、使っているパソコン代や、電気代などありますが、微々たるものです。
見積もりに反映されているのは、ほぼ『あなたの人件費』なのです。
なので、Web制作の見積もりは、あなたが今から作ろうとしているサイトにどれだけ時間がかかるかが分かればいいのです。
時間の計算の際に、必要なのが1時間いくらという基準です。
これは会社によって変わってくるでしょうし、フリーランスでいけば、時給いくらにしたいかですね。
だいたい、今までの私の経験上だと、Web制作会社1時間5000円程度が多く、フリーランスは2000~3000円程度が多いようです。
『工数計算』をする際に重要なのは、サイトマップです。
サイトマップを作ることで、ページの抜けや不必要なページの洗い出しができ、クライアントと認識を合わせられます。
たまにあるのですが、どんぶり勘定で、「このサイトは30万円!」みたいな決め方。
あれは、確実に自分の首をしめることになりますのでやめるべきです。
Web制作において、サイトマップというものは、クライアントとの取り決めを共通認識するためのものなのです。
システム案件だと、仕様書にあたります。
どういったページを作るのか、そのページに必要なギミックなども書き込みます。
私が使っているサイトマップをサンプルで公開します。
よければ使ってみてください。
サイトマップ
必要なページを、トップページから順番に入れていくと、自動的に左列の数字が増え、ページ数がわかるしくみになっています。
また、備考欄に必要なギミックを入れていくとよいでしょう。
サイトマップはどうしても作るのが億劫で敬遠しがちですが、最終的にはあなたを守るものになります。
多くの場合で、クライアントから追加の要望が出てきます。
その時に、サイトマップであらかじめしっかりと取り決めをしておくと、追加で費用がとりやすいのです。
私は、Web制作会社にいるときに、スペックワーク(タダ働き)をなんとか減らすため、必ずサイトマップを作るようにしていました。
Web制作の見積もりにおいて、サイトマップは最も重要です。
ページ数が決まれば、あとはプラスアルファのオプションです。
ベースである、ページが決まればあとは追加でオプションが必要がどうかです。
オプションには以下のようなものがあります。
などです。
ページ作成以外で、時間がかかるものはオプションとして扱うのがいいでしょう。
それぞれ何時間くらいかかるのか、だいたいの目途を立てておくと良いです。
このオプションが抜けやすいので注意が必要です。
CMSのマニュアルなど、作ると意外と時間がかかりますが、クライアントとしてはほしいですよね。
「無料でつくってくれるんじゃないの?」みたいにかるく見られていることも多いです。
そういったものは、あとから追加費用をとろうとすると、トラブルになりやすいため、あらかじめ提示しておく必要があります。
ページ数とオプションがわかれば、あとは見積もり書に落とし込むだけです。
先ほどのサイトマップのサンプルを見積もり書に落とし込みました。
見積もり書
デザイン、コーディングの作業を分け、あとは頁数を入れるだけでページの部分は完成です。
オプション部分もそれぞれ下に記入して、かかる時間と掛け算すると良いでしょう。
例えば、トップページは8万円ですが、16時間を想定しています。つまり2日ですね。
仮にクライアントが複数案を希望されたらここの数字を増やしていけばいいと思います。
そんな感じで、1時間いくらか、サイトマップ、オプションが決まってしまえば、見積もりを作るのは簡単です。
ここで忘れてはいけないのが、注意事項/備考の記入です。
あとから、クライアントが「これは見積もりに入っていると思った」と思われるような不安が残る部分については、全て書いておくことをお勧めします。
その文章を書く時のコツを教えます。
「○○を想定しています」
といった文章で書きましょう。
あくまで、この見積もり上では、そういう想定ですよ。認識はあっていますか?という書き方にしておくのです。そうすることで、見積もりの時点で間違いがあれば指摘してもらえます。
逆に「○○はできません」「○○はご提供ください」など、断言して書くと嫌われる傾向にありますので、注意してください。
見積もりを作る上で、最も重要なのが最終確認です。
見積もりは、他の作業に比べてダイレクトでお金に絡む仕事です。
そのため、必ず最終確認をしましょう。
一度手を止めて、落ち着いて確認するのがいいでしょう。
古い方法ですが、指さし確認をしてもいいです。
これができる人とできない人では、ミスの量が圧倒的に違ってきます。
作るプロセスはクライアントには見えませんので、正直どうでもいいのです。
作り上げられた見積もり書に漏れがないか、しっかりチェックしましょう。
複数人で確認するのが一番確実です。
Webデザイナー・コーダーの人も知っていると良い
制作陣も見積もりのことを知っていると良い
見積もりを作らない制作の人も、見積もりがどのようにできているのかを知っていたほうがいいです。
というのも、場合によっては、自分が今いくらの仕事をしているのか意識すらしてないことがあるからです。
デザイナーやコーダーの方は、そういった数字に対して無頓着な部分があります。
しかし、自分自身の仕事ですので、それでいくら稼いでいるのかを知ると現実を知ることができると思います。
制作の人が見積もりなんていらないんじゃないの?と思われる方もいると思います。
私はもともと制作がメインでした。
ですが、実際の作業の確認は必ず行いますよね。その時点で工数が出せます。
工数さえだせれば、見積もりは作れるのです。
経験の中で気づいたのですが、見積もりは制作と営業が強力しないと正確な見積もりができないということです。
制作の人も見積もりのことを知っていないといけないですし、営業の人も制作のことを知っていないといけません。
そのため、お互いが寄り添えば、より良い見積もりができ、より良い見積もりができると無駄が減ります。
最終的に自分たちに返ってくるでしょう。
私の経験から、見積もりのノウハウをまとめさせていただきました。
見積もりは、Web制作においては根幹となる部分です。
基本的に人件費を稼いでいるので、仮に見積もりにミスがあったとしたら、制作の首を絞めることになります。それは、慢性的な残業だったり、休日出勤などにつながるのです。
しっかり見積もりをしていれば、しっかり稼ぐことができますので、会社や自分の生活が安定するでしょう。
Web制作の見積もりは1000枚以上つくった経験があります。
Web制作の見積もりで、困ったことはありませんか。
いきなり見積もりをまかされてしまい、作り方がわからない。
そんな人のために、Web制作の見積もりを考え方から全てまとめます。
営業さんにはもちろん、Webディレクター、Webデザイナーで見積もりを作る必要のある人の参考になれば幸いです。
▼読んでほしい人
- Web制作で見積もりの作り方がわからない人
- WEBディレクター、Webデザイナー、営業で見積もりを作る必要のある人
- 見積もりを作る必要はないがWebの制作陣で見積もりの根本がわからない人
もくじ
Web制作の見積もりの作り方
ずばり工数計算
Web制作の見積もりは、ずばり工数計算です。
工数計算というのは、『今からやる作業がどれだけの時間がかかるか』を導き出すことです。
Web制作というのは、 自分で作ってしまえば原価がほぼかかりません。
データを作って売っているので、当たり前ですよね。
利益率は100%になります。
多くの業種の場合は、利益率を40%は割りたくない!や30%以上は保て!と必死でやっているのですが、そうかんがえるとWeb制作の利益率は抜群に高い業種なのです。
じゃあ、どこにお金がかかっているの?という疑問がわいてきます。
それは、ほとんどが『あなたの人件費』です。
細かく言えば、使っているパソコン代や、電気代などありますが、微々たるものです。
見積もりに反映されているのは、ほぼ『あなたの人件費』なのです。
なので、Web制作の見積もりは、あなたが今から作ろうとしているサイトにどれだけ時間がかかるかが分かればいいのです。
時間の計算の際に、必要なのが1時間いくらという基準です。
これは会社によって変わってくるでしょうし、フリーランスでいけば、時給いくらにしたいかですね。
だいたい、今までの私の経験上だと、Web制作会社1時間5000円程度が多く、フリーランスは2000~3000円程度が多いようです。
重要なのはサイトマップ
『工数計算』をする際に重要なのは、サイトマップです。
サイトマップを作ることで、ページの抜けや不必要なページの洗い出しができ、クライアントと認識を合わせられます。
たまにあるのですが、どんぶり勘定で、「このサイトは30万円!」みたいな決め方。
あれは、確実に自分の首をしめることになりますのでやめるべきです。
Web制作において、サイトマップというものは、クライアントとの取り決めを共通認識するためのものなのです。
システム案件だと、仕様書にあたります。
どういったページを作るのか、そのページに必要なギミックなども書き込みます。
私が使っているサイトマップをサンプルで公開します。
よければ使ってみてください。
サイトマップ
必要なページを、トップページから順番に入れていくと、自動的に左列の数字が増え、ページ数がわかるしくみになっています。
また、備考欄に必要なギミックを入れていくとよいでしょう。
サイトマップはどうしても作るのが億劫で敬遠しがちですが、最終的にはあなたを守るものになります。
多くの場合で、クライアントから追加の要望が出てきます。
その時に、サイトマップであらかじめしっかりと取り決めをしておくと、追加で費用がとりやすいのです。
私は、Web制作会社にいるときに、スペックワーク(タダ働き)をなんとか減らすため、必ずサイトマップを作るようにしていました。
Web制作の見積もりにおいて、サイトマップは最も重要です。
プラスアルファのオプション
ページ数が決まれば、あとはプラスアルファのオプションです。
ベースである、ページが決まればあとは追加でオプションが必要がどうかです。
オプションには以下のようなものがあります。
- CMS導入
- CMSのカスタマイズ(お知らせ、検索機能)
- CMSのマニュアル作成
- CMSのレクチャー
- メールフォーム
- スライダー
- その他の動き(jQuery)
- 動画
- ドメイン取得
- サーバー取得
- 翻訳
- 撮影
- アクセス解析
などです。
ページ作成以外で、時間がかかるものはオプションとして扱うのがいいでしょう。
それぞれ何時間くらいかかるのか、だいたいの目途を立てておくと良いです。
このオプションが抜けやすいので注意が必要です。
CMSのマニュアルなど、作ると意外と時間がかかりますが、クライアントとしてはほしいですよね。
「無料でつくってくれるんじゃないの?」みたいにかるく見られていることも多いです。
そういったものは、あとから追加費用をとろうとすると、トラブルになりやすいため、あらかじめ提示しておく必要があります。
ここまでできていれば見積もりに落とし込むだけ
ページ数とオプションがわかれば、あとは見積もり書に落とし込むだけです。
先ほどのサイトマップのサンプルを見積もり書に落とし込みました。
見積もり書
デザイン、コーディングの作業を分け、あとは頁数を入れるだけでページの部分は完成です。
オプション部分もそれぞれ下に記入して、かかる時間と掛け算すると良いでしょう。
例えば、トップページは8万円ですが、16時間を想定しています。つまり2日ですね。
仮にクライアントが複数案を希望されたらここの数字を増やしていけばいいと思います。
そんな感じで、1時間いくらか、サイトマップ、オプションが決まってしまえば、見積もりを作るのは簡単です。
注意事項/備考を忘れてはいけない
ここで忘れてはいけないのが、注意事項/備考の記入です。
あとから、クライアントが「これは見積もりに入っていると思った」と思われるような不安が残る部分については、全て書いておくことをお勧めします。
その文章を書く時のコツを教えます。
「○○を想定しています」
といった文章で書きましょう。
あくまで、この見積もり上では、そういう想定ですよ。認識はあっていますか?という書き方にしておくのです。そうすることで、見積もりの時点で間違いがあれば指摘してもらえます。
逆に「○○はできません」「○○はご提供ください」など、断言して書くと嫌われる傾向にありますので、注意してください。
最終確認が一番大事
見積もりを作る上で、最も重要なのが最終確認です。
見積もりは、他の作業に比べてダイレクトでお金に絡む仕事です。
そのため、必ず最終確認をしましょう。
一度手を止めて、落ち着いて確認するのがいいでしょう。
古い方法ですが、指さし確認をしてもいいです。
これができる人とできない人では、ミスの量が圧倒的に違ってきます。
作るプロセスはクライアントには見えませんので、正直どうでもいいのです。
作り上げられた見積もり書に漏れがないか、しっかりチェックしましょう。
複数人で確認するのが一番確実です。
Webデザイナー・コーダーの人も知っていると良い
制作陣も見積もりのことを知っていると良い
見積もりを作らない制作の人も、見積もりがどのようにできているのかを知っていたほうがいいです。
というのも、場合によっては、自分が今いくらの仕事をしているのか意識すらしてないことがあるからです。
デザイナーやコーダーの方は、そういった数字に対して無頓着な部分があります。
しかし、自分自身の仕事ですので、それでいくら稼いでいるのかを知ると現実を知ることができると思います。
制作の人が見積もりなんていらないんじゃないの?と思われる方もいると思います。
私はもともと制作がメインでした。
ですが、実際の作業の確認は必ず行いますよね。その時点で工数が出せます。
工数さえだせれば、見積もりは作れるのです。
経験の中で気づいたのですが、見積もりは制作と営業が強力しないと正確な見積もりができないということです。
制作の人も見積もりのことを知っていないといけないですし、営業の人も制作のことを知っていないといけません。
そのため、お互いが寄り添えば、より良い見積もりができ、より良い見積もりができると無駄が減ります。
最終的に自分たちに返ってくるでしょう。
まとめ
私の経験から、見積もりのノウハウをまとめさせていただきました。
見積もりは、Web制作においては根幹となる部分です。
基本的に人件費を稼いでいるので、仮に見積もりにミスがあったとしたら、制作の首を絞めることになります。それは、慢性的な残業だったり、休日出勤などにつながるのです。
しっかり見積もりをしていれば、しっかり稼ぐことができますので、会社や自分の生活が安定するでしょう。