Web制作会社の仕事内容まとめ【経験をもとにしたリアルな話】
私は、Web制作会社を5年経験しています。
Web制作歴は、10年になります。
Web制作会社に興味はあるけど、どんな仕事をするのかいまいちつかめない人はいませんか。
私は実際そうだったのですが、Web制作会社ってざっくりとした仕事はわかるのですが具体的になにしてるのかわからないところがあります。
今回は、私が実際に勤めていた少人数のWeb制作会社の実態を具体的にまとめました。
少しでも、Web制作会社への疑問が少なくなれば幸いです。
▼読んでほしい人
Webサイト制作の受注生産、運用がメインです。
Web制作会社は、名前の通りですがWebサイトを制作をする会社です。
基本的には、クライアントから仕事を受けて、クライアントごとにWebサイトをオリジナルで作ります。また、今までに作った過去のサイトの、運用や管理を行うことが多いです。
私の勤めていた会社では、完全に受注生産をしていて、クライアントごとに要望を聞いて提案を行っていました。これは特殊でしたが、作り切りでした。運用は、特にせず、修正があれば都度見積もりをするという形でした。
基本的にデザインとコーディングがメインで、ごりごりのシステム等は外注に振ることが多かったです。
CMS程度であれば、社内で作ります。
Web制作会社というのは、クライアントの目的のためにWebサイトを制作し、サポートをする会社だと思っていただければいいです。
Web制作会社は、全体的に小さな会社が多いです。
これには、いくつか理由があると思ってます。
1つは、地方に行くほど、Webサイトの需要が薄れるからです。
東京、大阪、愛知という順番に企業の数は多いですが、都心から離れれば離れるほど、Web制作会社は減っていく傾向にあり、人数も少なくなる傾向にあります。
もう1つが、フリーランスに外注できるからです。
会社で人数を抱えてしまうと、閑散期に手空きの人を作ってしまいます。そうすると、会社としては損害があるわけです。そうならないために、会社で雇う人は少数にしておき、仕事があふれたときに外注するという会社が多いようです。手に職な職業なため、フリーランスの方も多いです。
Web制作会社は、原価がかかならないデジタル媒体を扱っているため、人件費が全てです。
そのため、人件費を減らして、リスクを背負わないようにしています。
私は愛知エリアですが、都心と言っても、100人以上の制作会社ほぼ皆無です。
多くても50~60人で、ほとんどの会社は10数人という感じでした。
東京、大阪になってくると多少増えてきますが、それでも何万人もいるような制作会社はほぼありません。
私の感覚ですが、50人を超えたら大手だと思います。
人の入れ替わりが多い職種です。
手に職の職業のため、会社を気軽にうつれる職業だからです。
だいたい3~5年で、転職していくことが多いです。
これは、Web制作業界においては悪いことではないのです。
転職することによって、給料のベースアップやスキルの幅を広げていけるからです。
また、3年ぐらいで転職していく人が多いのは、一つの職場で得られる知識が限られるため、 日々行っている仕事に飽きがくるということもあるようです。
あと、情報を仕入れやすい職業だからというのもあると思います。
パソコンを常時触っていますし、スマホの操作も慣れています。
そのため、求人情報を見ることもたやすく、見ていると『隣の芝が青く見える』のです。
私の出会った人の中で 、10回以上転職をしている人もいました。
逆に、転職をしないで、一つの会社に何十年もいるといった人は稀です。
それぐらい、Web業界においては、普通なことなのです。
意外と分業されていません。
小さなWeb制作会社は、分業がしっかりされていないことが多いです。
Webデザイナーという肩書で、サイト設計からコーディングまで行う会社も少なくありません。
少人数の会社が多いため、一人でカバーする範囲が以上に広いのです。
そのため、広く浅く知識が必要になります。
クライアント事に担当につくことが多いです。
分業されていない分、1つのクライアントに付きっ切りで対応できるため、ある意味でやりやすいですが、効率は悪いことが多いです。
1人で、複数のクライントを担当します。
2~5社くらいは担当することが多いのではないでしょうか。
分業されていない会社は、社内での横のつながりが薄いです。
基本的に、その人の仕事はその人が責任もって最後まで行うため、横のつながりが薄いです。
納期に間に合わないなど、会社にとって損害がでそうなときだけ、サポートに入ります。
リアルな仕事内容はざっくり分けると2つで済みます。
Webデザイナーと営業です。
さすがにこの2つは分かれていることが多いです。
理由としては、中か外かということです。
Webデザイナーは社内のことを担当し、営業は社外のことを担当しています。
私がいた会社だと、すごいことになっていましたが、以下のような感じです。
Webデザイナー
ディレクション、サイトマップ、工数計算、見積もり、提案、スケジュール、サイト設計、ワイヤーフレーム、デザイン、コーディング、CMS構築、サーバー設定、データベース、SEO、EC
営業
ディレクション、朝から晩まで外回り営業、経理処理
こんな感じでした。
基本、社内のことは全部Webデザイナーがやって、それ以外の社外のことは営業がやるといったイメージです。
なかなか、ここまでの会社は少ないかもしれません。
ディレクション
一度は営業さんに付いていって、挨拶をすることが多いです。
確度の高そうなクライアントであれば、何度もついていき、Webサイトについての説明をします。
あとは基本的に電話とメール対応です。
電話とメールで案件を進めていきます。
サイトマップ
一番最初にやることはサイトマップを作ることです。
新規であれば、自分でいったん作り、クライアントに確認をとります。
リニューアルであれば、現状サイトに合わせて作り、必要な部分を足したり引いたりします。
工数計算・見積もり
サイトマップをもとに、何時間かかるかを計算し、後は会社の規定で掛け算だけです。
見積もりは営業さんが作ればいいのですが、作業内容の把握のためにどちらにしろ、工数を計算するため、自動で料金はででてきます。
提案
コンペにでるような仕事の時に提案書を作ります。
競合他社のリサーチをしたり、仮デザインをここで作ってしまうこともあります。
だいたい2~3週間かけてくることが多いです。
スケジュール
仕事が始まるとまずはスケジュールを作ります。
納期が決まっていれば、その納期に合わせて作り、決まってなければ、仮スケジュールを作り確認しもらいます。
そのスケジュールに沿って、Webサイト制作を進行していきます。
サイト設計・ワイヤーフレーム
どういったサイトにするのか設計します。
まずは、サイトマップを元にワイヤーフレームを作ることが多いです。
ワイヤーフレーム上で、ざっくりとしたコンテンツを詰めます。
ワイヤーフレームをクライアントに確認していただいた上、デザインに入ることが多いです。
デザイン
まずはトップページのデザインを作ります。
トップページのデザインをクライアントに確認していただき、問題なければ、サブページを作っていくという流れです。
コーディング
デザインのOKを頂いたら、コーディングに入ります。
デザインされているものをスライスして、パーツにし、コーディングでWebサイトにしていきます。
ここで、ほぼほぼ見た目としては、完成します。
CMS構築
クライアント側で今後の更新をしていきたいと希望があれば、CMSを導入します。
更新頻度が高いようなサイトでは、必須になってきます。
サーバー設定
リニューアルのときは、特に気にしないといけないのですが、現状使われているサーバーを引き続き使うことが多いのですが、古すぎて使えない場合があるため、サーバーのスペックを確認します。
また、必要な設定等も行う必要があります。
データベース
これは主にCMS導入のために使います。
SEO
最低限の内部SEOを行います。
持続的なSEOが必要な場合は、外注します。
EC
ECショップを使い、作ることが多いです。
基本的にはデザインがメインになりますが、コーディングも必要なこともあるため、それぞれのショップによって、独自コードが違うため、少しややこしくなります。
頻度はそこまで高くないですが、ニーズがあります。
テレアポ
新規営業の場合は、いまだにあるようです。
Webサイトを持っていないような会社は、リテラシーが低いため、電話くらいしかつながる方法がありません。
そのため、テレアポして営業するということがあります。
飛び込み営業
これは、地方しかないと思います。
それこそ、電話すら受けつけないような会社は、直接行くしかありません。
昔ながらの会社だと直接うかがうほうが親身になってくれる場合はあります。
一定の需要はあるようです。
営業周り
既存のクライアントに定期的に顔を出します。
それは、定期的に顔を見せることで顔を覚えてもらうためです。
また、定期的にきてくれることで、何か仕事を出したほうがいいのかなという考えが起こります。
ディレクション
基本はWebデザイナーが行いますが、簡単な案件は、営業が兼ねることもあります。
経理処理
請求書の処理や書類の管理です。
この処理が終わることで、クライアントより入金されて、1つの案件が終わります。
未経験だとわからないことだらけだと思います。
こんなに広い範囲でカバーするの、と驚かれるかもしれませんが、仕事は徐々に覚えていけます。
もちろん、このまとめは私の経験をもとに書いていますので、異なる会社もあると思います。
ただ、似通っている部分もあるんじゃないかなと思います。
参考になれば幸いです。
Web制作歴は、10年になります。
Web制作会社に興味はあるけど、どんな仕事をするのかいまいちつかめない人はいませんか。
私は実際そうだったのですが、Web制作会社ってざっくりとした仕事はわかるのですが具体的になにしてるのかわからないところがあります。
今回は、私が実際に勤めていた少人数のWeb制作会社の実態を具体的にまとめました。
少しでも、Web制作会社への疑問が少なくなれば幸いです。
▼読んでほしい人
- Web制作会社の実態が知りたい人
- Web制作会社に興味がある人
もくじ
Web制作会社の実態を知る
Webサイトの受注生産、運用がメイン
Webサイト制作の受注生産、運用がメインです。
Web制作会社は、名前の通りですがWebサイトを制作をする会社です。
基本的には、クライアントから仕事を受けて、クライアントごとにWebサイトをオリジナルで作ります。また、今までに作った過去のサイトの、運用や管理を行うことが多いです。
私の勤めていた会社では、完全に受注生産をしていて、クライアントごとに要望を聞いて提案を行っていました。これは特殊でしたが、作り切りでした。運用は、特にせず、修正があれば都度見積もりをするという形でした。
基本的にデザインとコーディングがメインで、ごりごりのシステム等は外注に振ることが多かったです。
CMS程度であれば、社内で作ります。
Web制作会社というのは、クライアントの目的のためにWebサイトを制作し、サポートをする会社だと思っていただければいいです。
小さなWeb制作会社が多い
Web制作会社は、全体的に小さな会社が多いです。
これには、いくつか理由があると思ってます。
1つは、地方に行くほど、Webサイトの需要が薄れるからです。
東京、大阪、愛知という順番に企業の数は多いですが、都心から離れれば離れるほど、Web制作会社は減っていく傾向にあり、人数も少なくなる傾向にあります。
もう1つが、フリーランスに外注できるからです。
会社で人数を抱えてしまうと、閑散期に手空きの人を作ってしまいます。そうすると、会社としては損害があるわけです。そうならないために、会社で雇う人は少数にしておき、仕事があふれたときに外注するという会社が多いようです。手に職な職業なため、フリーランスの方も多いです。
Web制作会社は、原価がかかならないデジタル媒体を扱っているため、人件費が全てです。
そのため、人件費を減らして、リスクを背負わないようにしています。
私は愛知エリアですが、都心と言っても、100人以上の制作会社ほぼ皆無です。
多くても50~60人で、ほとんどの会社は10数人という感じでした。
東京、大阪になってくると多少増えてきますが、それでも何万人もいるような制作会社はほぼありません。
私の感覚ですが、50人を超えたら大手だと思います。
人の入れ替わりが多い職種
人の入れ替わりが多い職種です。
手に職の職業のため、会社を気軽にうつれる職業だからです。
だいたい3~5年で、転職していくことが多いです。
これは、Web制作業界においては悪いことではないのです。
転職することによって、給料のベースアップやスキルの幅を広げていけるからです。
また、3年ぐらいで転職していく人が多いのは、一つの職場で得られる知識が限られるため、 日々行っている仕事に飽きがくるということもあるようです。
あと、情報を仕入れやすい職業だからというのもあると思います。
パソコンを常時触っていますし、スマホの操作も慣れています。
そのため、求人情報を見ることもたやすく、見ていると『隣の芝が青く見える』のです。
私の出会った人の中で 、10回以上転職をしている人もいました。
逆に、転職をしないで、一つの会社に何十年もいるといった人は稀です。
それぐらい、Web業界においては、普通なことなのです。
意外と分業がされていない
意外と分業されていません。
小さなWeb制作会社は、分業がしっかりされていないことが多いです。
Webデザイナーという肩書で、サイト設計からコーディングまで行う会社も少なくありません。
少人数の会社が多いため、一人でカバーする範囲が以上に広いのです。
そのため、広く浅く知識が必要になります。
クライアント事に担当につくことが多いです。
分業されていない分、1つのクライアントに付きっ切りで対応できるため、ある意味でやりやすいですが、効率は悪いことが多いです。
1人で、複数のクライントを担当します。
2~5社くらいは担当することが多いのではないでしょうか。
分業されていない会社は、社内での横のつながりが薄いです。
基本的に、その人の仕事はその人が責任もって最後まで行うため、横のつながりが薄いです。
納期に間に合わないなど、会社にとって損害がでそうなときだけ、サポートに入ります。
Web制作会社の仕事内容を知る
リアルな仕事内容はざっくり分けると2つ
リアルな仕事内容はざっくり分けると2つで済みます。
Webデザイナーと営業です。
さすがにこの2つは分かれていることが多いです。
理由としては、中か外かということです。
Webデザイナーは社内のことを担当し、営業は社外のことを担当しています。
私がいた会社だと、すごいことになっていましたが、以下のような感じです。
Webデザイナー
ディレクション、サイトマップ、工数計算、見積もり、提案、スケジュール、サイト設計、ワイヤーフレーム、デザイン、コーディング、CMS構築、サーバー設定、データベース、SEO、EC
営業
ディレクション、朝から晩まで外回り営業、経理処理
こんな感じでした。
基本、社内のことは全部Webデザイナーがやって、それ以外の社外のことは営業がやるといったイメージです。
なかなか、ここまでの会社は少ないかもしれません。
Webデザイナーのお仕事を詳しく説明
ディレクション
一度は営業さんに付いていって、挨拶をすることが多いです。
確度の高そうなクライアントであれば、何度もついていき、Webサイトについての説明をします。
あとは基本的に電話とメール対応です。
電話とメールで案件を進めていきます。
サイトマップ
一番最初にやることはサイトマップを作ることです。
新規であれば、自分でいったん作り、クライアントに確認をとります。
リニューアルであれば、現状サイトに合わせて作り、必要な部分を足したり引いたりします。
工数計算・見積もり
サイトマップをもとに、何時間かかるかを計算し、後は会社の規定で掛け算だけです。
見積もりは営業さんが作ればいいのですが、作業内容の把握のためにどちらにしろ、工数を計算するため、自動で料金はででてきます。
提案
コンペにでるような仕事の時に提案書を作ります。
競合他社のリサーチをしたり、仮デザインをここで作ってしまうこともあります。
だいたい2~3週間かけてくることが多いです。
スケジュール
仕事が始まるとまずはスケジュールを作ります。
納期が決まっていれば、その納期に合わせて作り、決まってなければ、仮スケジュールを作り確認しもらいます。
そのスケジュールに沿って、Webサイト制作を進行していきます。
サイト設計・ワイヤーフレーム
どういったサイトにするのか設計します。
まずは、サイトマップを元にワイヤーフレームを作ることが多いです。
ワイヤーフレーム上で、ざっくりとしたコンテンツを詰めます。
ワイヤーフレームをクライアントに確認していただいた上、デザインに入ることが多いです。
デザイン
まずはトップページのデザインを作ります。
トップページのデザインをクライアントに確認していただき、問題なければ、サブページを作っていくという流れです。
コーディング
デザインのOKを頂いたら、コーディングに入ります。
デザインされているものをスライスして、パーツにし、コーディングでWebサイトにしていきます。
ここで、ほぼほぼ見た目としては、完成します。
CMS構築
クライアント側で今後の更新をしていきたいと希望があれば、CMSを導入します。
更新頻度が高いようなサイトでは、必須になってきます。
サーバー設定
リニューアルのときは、特に気にしないといけないのですが、現状使われているサーバーを引き続き使うことが多いのですが、古すぎて使えない場合があるため、サーバーのスペックを確認します。
また、必要な設定等も行う必要があります。
データベース
これは主にCMS導入のために使います。
SEO
最低限の内部SEOを行います。
持続的なSEOが必要な場合は、外注します。
EC
ECショップを使い、作ることが多いです。
基本的にはデザインがメインになりますが、コーディングも必要なこともあるため、それぞれのショップによって、独自コードが違うため、少しややこしくなります。
頻度はそこまで高くないですが、ニーズがあります。
営業のお仕事を詳しく説明
テレアポ
新規営業の場合は、いまだにあるようです。
Webサイトを持っていないような会社は、リテラシーが低いため、電話くらいしかつながる方法がありません。
そのため、テレアポして営業するということがあります。
飛び込み営業
これは、地方しかないと思います。
それこそ、電話すら受けつけないような会社は、直接行くしかありません。
昔ながらの会社だと直接うかがうほうが親身になってくれる場合はあります。
一定の需要はあるようです。
営業周り
既存のクライアントに定期的に顔を出します。
それは、定期的に顔を見せることで顔を覚えてもらうためです。
また、定期的にきてくれることで、何か仕事を出したほうがいいのかなという考えが起こります。
ディレクション
基本はWebデザイナーが行いますが、簡単な案件は、営業が兼ねることもあります。
経理処理
請求書の処理や書類の管理です。
この処理が終わることで、クライアントより入金されて、1つの案件が終わります。
まとめ
私の経験をもとに、本当にリアルなWeb制作会社の仕事内容をまとめさせていただきました。未経験だとわからないことだらけだと思います。
こんなに広い範囲でカバーするの、と驚かれるかもしれませんが、仕事は徐々に覚えていけます。
もちろん、このまとめは私の経験をもとに書いていますので、異なる会社もあると思います。
ただ、似通っている部分もあるんじゃないかなと思います。
参考になれば幸いです。